看護師不足の医療分野では、効率を上げるために、患者に合わせ

【チームナーシング】と【プライマリナーシング】を併用しています。


【チームナーシング】とは

チームリーダーと６人のスタッフナースが1１人の患者さんを担当する体制。

長所としては

①診療科が固定されるため看護の質を保持しやすくなる。

②経験の浅い看護師がいてもベテランの看護師がフォローするため、
安心できます。

③複数の看護師が同じ患者さんをみるため、インシデントやアクシデントに
なる前に気づくことができる。


欠点としては

①リーダーの指導力量によって、チーム全体の看護の質に差が出る。

②看護師と患者との人間関係が作りにくい。

③責任の所在が不明確になりやすい。



このように複数のメンバーでチームを組むチームナーシング体制に対し

特定の看護師が継続して受け持つ方式として

【プライマリナーシング】があります。


【プライマリナーシング】とは

一人の患者に対して特定の看護師が継続して受け持ち、
患者ごとにプライマリナースを決め、プライマリナースが退院まで
一貫して担当看護師として看護問題の修正や計画立案などの
責任を持つシステムです。


長所としては
①患者さんの治癒状況を看護師が確認できるため
達成感が大きく、やりがいを感じる事ができる。

②入院から退院まで一貫して視るため、患者との信頼関係を築きやすい。


短所としては
①患者さんの入院期間が短い場合には適していない。