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人はなぜ働くのでしょう。

それはもちろん、お金を得るため、

というのが一番だと思います。



ですから給与の額は、
とても大事なことですね。



しかし、金額にあまりとらわれてしまうと、

お金以外で、もしかしたらもっと大切なものを、

見逃してしまう可能性もあるのではないでしょうか。


こんな看護師さんとコンサルタントの相談例があります。

Aさんは、小さな一般病院にお勤めの、ベテラン看護師です。


Aさんが勤務している病院は、看護師不足もあって、
少しずつ病床数を減らし、今は100床弱ほどになっています。



病院は患者さんが減り、収益も上がらないため、
働く看護師さんたちの給料も年々下がっている状況でした。


病院では人手が足りなく、仕事量はむしろ増えているのに、
逆に給与は減っていきます。


本当ならば経験年数に応じて、
給与が上がっていくのが当然なのですが?



こんな不満や疑問を抱えつつ勤めていたところ、
先日、同期の看護師が、今より給与の高い他の病院から内定をもらった、
という話を聞きました。


長く一緒に務めてきた同僚の転職に動揺し、
Aさんは自分も今のままではいけないのではないかと感じ
始めました。


年々収入が下がるというのは、経済的にも大変ですし、
精神的にも心配になり、不安にもなりますね。


しかしながら、お仕事する上で大切なのは、
収入面だけでしょうか?

給与が年々下がっていること以外で、
他に不満はないか、うかがってみました。


医師や職員を含め、
病院内の人間関係にAさんは満足しています。



彼女は何よりも、
「高齢の患者さんのお世話をすることが、
とても好きなんです。」
とおっしゃいました。


夜勤の時にに面白い寝言を言ったり、
認知症の患者さんが、自分のことを子供だと思って接してくれたり。


彼女にとって、そんな患者さんたちが、
年上ながら「可愛くてしかたがない」のだそうです。


そして、それが間違いなく自分のやりがいだと思う、
とのことでした。


看護師Aさんのやりがいとは、つまり、
職場での人間関係であり、
病院に入院されている患者さんとの関係のことです。


これらのやりがいは今の病院でしか得られないものです。
他の病院に転職して代わりがきくものではありません。


彼女の場合は、
お子様も成人していて、
どうしても大金が必要だというわけではない。

ですから、収入は満足いくものではないかもしれないけれど、
今の病院でしか得られないものにも、
目を向けてみてはどうか、そう伝えてみました。



Aさんは最終的に、
定年までの残りの時間は、
自分のやりがいを大事にして、
今の病院でがんばっていこう、
そう判断されました。

この例のように、やりがいというのは、
必ずしも大げさなものでなくてもよいのでしょう。

やりがいとは身近にいる人たちとの関わりであったり、
仕事の中で感じる、ささいな喜びだったりするのかもしれません。


このようにちょっとした気づかなかった
小さな「やりがい」に目を向けるだけでも、
仕事への不満はぐっと減るのではないのでしょうか。


物の見方、考え方を変えるだけでも不満が消えることがあります。









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